壊れたら 叩けば直る 何事も

 それが日本の 伝統文化




浮生捨て 叶うものなら 星の海

カペラの家に 住みたきものよ




いつに無く 輝き居るが 三日月よ

 さては今から 誰ぞとデート?




煩さや 寝坊も出来ぬ 蝉時雨




鬼気迫る その鳴き声の 忙しなく

  七日の命 燃やしきるかや





田の上に トンボは我を 見て浮かび





おらが村 鹿が増えたぞ 猪も

減って行くのは 人間だけよ





風呂敷に 日本の心 包んでも

どこに送るや ここは外国




静か夜は 君を偲ぶや 天の川

 ざわめく浮生 しばし忘れて




君の詩 三日月舟に 託すなら

明日の夕べにゃ 我に届くも




三日月の 舟よ願わば 彼のひとに

  我が恋心 運びてくれや




この朝は 風の在るゆえ 凌ぎ良く

  蝉の声さえ 心地よきかな




徒然に 涼風の夜は ただ更けて

 まどろむ君に 甘く囁き




白砂に 寝転び眺む 星の海

 触れる指先 その息遣い




三日月の 零す雫や 撫子の

花を濡らすは 愛しさゆえか




夕焼けよ 誰を焦がれて その姿




撫子の 咲ける磯辺に 照る月よ

 花を愛でんや 君を愛でんや




黄昏や 花も息つく 涼風よ




うだるよな この灼熱の ただ中に

 涼しげに咲く ネムの花かな




灼熱に やっと許され 夕焼けよ




恋うひとと 訪ね歩くや 星の海

  涼風の中 潮騒聞きつ




灼熱に 想い焦がされ 虫たちは

恋の歌さえ 途切れ途切れに




潮騒の 子守歌聞き 撫子は

星の布団に 誰(た)の夢見るや




てふてふも この暑さには 勝てぬとか

  陽射しを避けて 木立に憩う










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