停電は 我の迷作 持ち去りて

何処かのドブに 投げ込んだとか




てふてふよ 乙女の花の その涙

 切なき恋の 味は如何にぞ




仄々と 君を慕いし 過ぎの春

 散りし涙の 味も忘れて




今人の 心貧しき その様は

 如何な物差し 図れるものぞ




人間は 得手勝手なる 生き物ぞ

 神も都合で 作り変えるや




更ける夜の しじまに想う 彼のひとよ

 君も一人で この月みんや




流れ星 願い叶わば 彼のひとの

 笑顔多かれ 幸も多かれ




老いぼれで ドジなオイラの その魔法

 早く覚めてと 願うやしきり




人間の子 そこどけそこどけ ゴリラが通る


 どなたでしたっけ?
とにかく、ごめんなさい。




これ程に 暑き日なるに 行行子

 今日も変らず 騒ぎ居るかや




雨の中 健気に鳴くや 虫たちは

  短き夜を 惜しむが如く




虫たちよ 嵐が来るぞ その前に

 歌えや歌え 想いの丈を




三十一の 心何処と 訊ぬれば

 大和言葉の 生い立ちと




月無くも 健気に咲ける 月見草

 今宵そなたで 花見の酒よ




コーヒーを 手にして眺む 激し雨

 どこかで困る 人を案じつ




愛さえも 食べ物にする 朴念仁

やがて飲まれし 情けの海に




この雨は 梅雨の雨なるや 台風を

 連れ来る雨や さても激しぞ




この我と 夏の台風 さも似たり

何処に行かん 当ても無きぞや




この雨よ 終日降りて 為す事の

 一つも出来ず 恨みに眺め




雨上がりゃ 雲も昇るや 里景色

 今宵は月を 見せてくれるか










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